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気分良く…
昨日のサウジ戦は良い試合でしたね。
最後までバテることなく,オシム監督就任後の試合の中で一番面白い試合でした。

何故こんなこと書いているかと言えば,昨日は仕事でリアルタイム観戦ができなかったために,NHK-BS1の放送をビデオ録画してたんですよ。BS1でご覧になっていた方はご存知だと思いますが,我那覇が2点目を決めた後ぐらいから津波情報に完全に切り替わってしまい,そこから試合終了までの”評判の悪い時間帯”を全く見てないんです(笑)
ですから,各個人で言えば不満の残る選手はいても,チーム全体の出来で言えば過去最高の試合と言っても過言ではない訳です。そういうことで,残りの話も”我那覇が2点目を決めるまで”限定の話として読んで下さいませ。

サウジが非常に出来が悪かったのか分かりませんが,例年サウジに苦しめられているような印象は昨日はほとんどなく,我那覇の安定したポストプレイ,両サイドバックの高い位置取り,啓太の安定した潰し,CB陣の効果的なオーバーラップ,アレと駒野のコンビネーション,展開力のあるサイドチェンジのパス等々,今までの酷い試合と本当に同じ選手がやってるのかと疑いたくなるような(今までと比較すれば)魅力的なサッカーを繰り広げていました。
特に我那覇は原さんが絶賛していたように前線できちんと溜めが作れる上にボールを失わないので,後ろの選手が上がる時間を作れていて,2得点(特に1点目のヘディングは美しい)は当然見事なゴールだったのですが,それ以上に攻撃を有機的に連動させる一番大きな要因を作っていましたね。
また,駒野もアレが内に絞ってできたスペースを何度も侵略し,普段の何倍も意味のあるクロスを上げていたのはちょっと見直しました。これを是非継続して,更にクロスの精度を上げて欲しいです。

このままひたすら褒め上げても良いのですが,一応気になったこと。
憲剛は何か若い頃の俊輔そっくりですよね。プレーの良いところも判断の遅さも無茶なパスを狙いすぎるところもスタミナの無さも。
巻はオシムの言わんとしていることは分からなくもないですが,あれだけ得点から見放されている選手は一度外した方がいいと思います。このままだとジーコの柳沢に対する扱いと変わらないというか,彼だけは特例(阿部もだけど…)と解釈されても致し方ないでしょう。

なお,いつも苦言を呈していた阿部と今野のCB起用ですが,PKの場面を除けば特に問題は無かったですね。これは私はサウジが深くエグってこなかったためと考えています。常々,阿部のCBでのプレイを見ていて一番気になるのがゴールエリアに横若しくはマイナスに入ってくるボールへの対応の軽さなんです。このシチュエーションだけはボランチの選手は慣れてないですから駄目なんでしょうけどね。

…ということで,報道やブログなどを巡回する限りは続きを見なくて良かったんだなと正直思いました。放送が中断したにも関わらず,これだけストレスを溜めずに代表の試合を見れたのは例のドイツ戦以来でしたから。
それとこれだけの試合をやった後に今まで一番辛口な会見をオシムが行ったのは面白いと思いました。その辺の使い分けが何か学校の先生みたいですよね(笑)
# by wandering_devil | 2006-11-16 18:48 | 日本代表
存在価値の感じられない親善試合
昨日はU-21日本代表の韓国との親善試合がありましたが,元々新しい選手の発掘というテーマを反町が掲げていたのもあり何とも微妙な試合になりました。

試合は前半最初から韓国が圧倒的な運動量をベースに中盤から激しいプレッシャーをかけ,奪ったボールをお国柄のスピードを活かした攻撃で確実にフィニッシュまで持っていくという素晴らしいサッカーを展開します。
これに対して日本はずるずるとラインを下げ,且つ3ボランチの両サイドがサイドに引きずり出されるためにバイタルエリアが常にがら空き。幾度もバイタルでフリーでシュートを打たれ,守備が軽いとかいうより明らかにヌルいものでした。新規召集のメンバーが多く,先制点のようなセットプレイの守備でマーキングにルーズなのは仕方ないと割り切るとしても,守備の各局面で技術・スピード・フィジカル・運動量の全ての面で劣っている上に,例え約束事がなくても最低限やらねばならないこと(例えば3ボランチの片方のサイドが引きずり出された時の反対サイドのボランチの中央への絞り方など)が全くできていないのでは勝負になるはずもなく,クロスバーやポストを味方にできなければ惨敗してもおかしくはありませんでした。内容は十分に『完敗』ですけどね。

日本の攻撃も前半はラインをあまりにも下げるために1トップのカレンが完全に孤立し,全く機能していませんでした。シュート数も1本ぐらいですけどそもそもバイタルにすらボールが入らないのではシュートまで行ける訳がないのです。
その理由として,日本の選手はさすがにそれなりの技術は持っているらしく,強めのパスでも誰もが足元できちっと止めるし,フリーでボールを蹴る際には質の高いキックを蹴ることができます。しかし大半の選手がそれだけなんです。基本的にトラップ→ルックアップ→判断→パスという過程しかできず,韓国の運動量が圧倒的だった時間は判断が遅いために寄せられてパスミスorカットされて攻撃が全く構築できませんでした。
ほとんどの選手がダイレクトではたけるのは後ろを向いて受ける楔のボールに対してだけで,柔軟性のある相手の先を取れる動きができているのは水野と(情けなくも)高校生の乾だけでしたね。この点に関しては谷口ですら全く駄目でした。
なお,A代表の中村憲剛もアイデアは豊富で質も高いのですが,プレッシャーのある状態ではこの過程を踏まねばできない傾向があるので,今日のサウジ戦では効果的なパスよりミスをする局面が圧倒的に多い可能性を危惧しています。

話がそれましたが,韓国が誇るゴールデンエイジもさすがにA代表の様に90分間豊富な運動量を誇ることはできなかったようで,60~70分過ぎには足が止まり,日本の両サイドが押し上げられるようになりました。このため更に韓国のラインは下がり,前線の質の高い選手に個人能力によるカウンターしか韓国の攻撃は見られなくなり攻守の主導権は交替します。日本は余裕を持ってボールを保持できるようになったために判断の遅さを補うことができ,また守備の負担が減った水野が輝きだします。そして彼を中心した流れの中から相手のクリアミスのオウンゴールで運良く同点に追いつく事が出来ました。
また,そんな中で投入された乾は守備の負担が軽かったせいか,その持てる技術を面白いように発揮し始め,少なくとも相手の運動量が落ちた時間であれば十二分に通用する技術を持っていることを証明できました。
しかし,反町の決断の遅さのために6人の交代枠に対して使ったのは3人のみ。それも津田の投入は残り5分であり,彼に経験を積ませると言うよりは彼にキャップ数を与えただけの投入で意味のない交代でした。
この親善試合の意味合いと交代枠の有効性をホン・ミョンボは十二分に理解していた反面,日本は1チーム1人と決められていたから仕方なく呼んだメンバーが大半なのだなという反町のメッセージしか感じられませんでした。ベガルタからも萬代が呼ばれており,試合前の報道ではスタメン濃厚だと伝えられていましたが残念ながら出番はなく,最初から構想外なのか紅白戦で見限られたのかはともかく今後呼ばれることはないんだろうと実感することができました。
実際のところ,出場した全選手の中で先日のU-19より確実に上だと感じられたのは水野1人だけで,今回の選手の中でU-21の底上げになるだろう選手も水野,谷口,カレン,乾ぐらいなんじゃないでしょうか。まぁ谷口やカレンの出来には全く満足できませんし,GKの松井もあのレベルでは西川からレギュラーを勝ち取ることは5年以内では不可能だなと思わせる程度でしかありませんでした。
昨日の試合も報道に拠ればポリバレントがどうだとか色々アホなことを書いてますが,オシム礼賛の流れを汲む亜流報道の域を脱しておらず,『1-1も内容は韓国に惨敗!』ぐらいの見出しすら出せないマスコミには相変わらず呆れるばかりです。

本日はJ選抜のサウジ戦がありますが,オシム自身がボロクソ言ってる程度のモチベーションしか選手が維持していないのであれば期待するだけ無駄なんでしょうねぇ。
# by wandering_devil | 2006-11-15 09:49 | 日本代表
アジア杯最終予選サウジ戦メンバー
ちょっと出遅れましたが15日のアジア杯最終予選サウジ戦のメンバーが発表されてますね。

GK
23 川口能活(磐田)
43 山岸範宏(浦和)
44 西川周作(大分)

DF
14 三都主アレサンドロ(浦和)
21 加地亮(ガンバ大阪)
31 駒野友一(広島)
45 田中マルクス闘莉王(浦和)
48 青山直晃(清水)
71 伊野波雅彦(FC東京)

MF
26 今野泰幸(FC東京)
30 阿部勇樹(千葉)
35 長谷部誠(浦和)
51 羽生直剛(千葉)
53 中村憲剛(川崎)
55 鈴木啓太(浦和)
58 田中隼磨(横浜)
60 山岸智(千葉)
** 野沢拓也(鹿島)
** 本田圭佑(名古屋)

FW
36 巻誠一郎(千葉)
37 佐藤寿人(広島)
65 我那覇和樹(川崎)
** 高松大樹(大分)
** 前田遼一(磐田)

新メンバーは野沢,本田圭,高松,前田の4人。
この新メンバーは凄いですね。何が凄いってオシムのチームなのに4人中3人が180cm超,一番小さい野沢でも176cmあるんですよ(笑)
オシムはちびっこ好きと以前からネタにしてましたが,やはり好みの運動量のある選手に小さい選手が多かっただけの模様です。
でも今回は1トップ候補を故障の播戸の代わりに増強したのもあって,本当に平均身長が高いです。メンバー24人中10人が180cm以上,175cm以下の選手は駒野,羽生,憲剛,隼磨,寿人の5人しかいないんですね。まぁ10人中2人が控えGK,4人が1トップ候補なんで,サウジ戦のピッチに180cm以上の選手がずらずら並ぶ光景は見ることは出来ないですけど。


さて今回は消化試合ではありますが,「どうしても勝たなきゃいけないゲームではないが、国の名誉がかかっている」とオシムが述べておりますので,結局またいつもの面子しか出場しないんだろうな,交代選手はFWと羽生だけなんだろうな…といった予想は十分立つ訳で,交代出場で出てくるだろう高松,前遼あたりに新たな風を期待するのみです。

     巻
 寿人   山岸
アレ     加地
  啓太 憲剛
阿部 今野 闘莉王
    川口

こんなとこですか?
遠藤と坪井がいないので微妙なところはありますが,あるとすれば山岸か憲剛の代わりに長谷部か隼磨か駒野が入るぐらいですよね。無論その辺に応じてシステムも3-4-2-1から4-4-2に変わるんでしょうけど。
たまにはこちらの予想を裏切って西川,青山,野沢,本田,高松あたりを使ってもらいたいものですけどねぇ。。
# by wandering_devil | 2006-11-13 16:10 | 日本代表
ドログバは輝き続ける
今週末はチェルシーvsワトフォード,ミランvsローマのみの観戦です。
セルティックの試合は後追いでは必ず見てますけどね。

【チェルシー 4-0 ワトフォード】
ドログバの3ゴール&1アシスト。
ドログバに始まってドログバに終わる…そんな試合でした。
地力の差が相当あるためチェルシーが支配率で圧倒しており,セットプレイや流れの中からチェルシーが何度もシュートチャンスを迎えますが,ドログバ以外はなかなか決められません。中でもバラックとランパードは何やってるんだろうという感じで,特にランパードは解説に「バラックには絶対出しませんね」とまで言われるぐらい決定的な場面でバラックに出さずに無理に打ちに行ってチャンスを潰してました。また,バラックも明らかなアフターで足を刈りに行ったり,どうにもやりたいこととやってることが噛み合って無さそうでした。
シェヴァはドログバのスーパーパスに抜け出して決めたり,ドログバへのミスキックのスルーパスがウマイ具合にDFに当たってアシストになったり,何はともあれバラックよりは遥かに貢献度が高くはなってました。しかし,世界有数のストライカーも戦術にフィットしているとは言えず,チェルシーの戦術を完全に理解したフィットした絶好調の世界最高のストライカーがいる限りはチェルシーに籍を置いている意味は全く感じられないですね。アンチェロッティが帰って来いと嘆いてますが,冬にイタリアに帰るのが最善の策と言えるかもしれません。
バラックは明らかにリズムを壊してますし,ランパードと噛み合わないことこの上なく,ランパードの精神状態を考えるとバラックを外して彼を調子に乗らせてやった方が後々のためになりそうな気がします。
しかし,そんな周囲の不調を問題にすることなく,ドログバの抜群の身体能力,卓越した技術,豊富なアイデアに裏打ちされた見事な判断力,尽きることない運動量,圧倒的な得点嗅覚とストライカーとして全ての面において超特級品の能力を存分に活かせるだけの調子の良さを誇っており,少なくとも2006年秋~冬においては世界最高のストライカーとして君臨していると言って過言ではないでしょう。
実際,チェルシーの試合運びはつまらなくとも,ドログバ見てるだけで飽きませんから(笑)

【ACミラン 1-2 ASローマ】
ローマにとっては実に20年ぶりのサンシーロでの勝利となったそうです。
相変わらずの0トップシステムのローマが前半早々にトッティのゴールで先制し,その後はホームのミランが逆襲する形になりますが,ミランは前線が全く機能せず,ゴールの臭いがするのは優秀な中盤の選手によるミドルだけといった感じで,むしろカウンターからのスピードを活かしたローマの攻撃の方が得点に繋がりそうな気配は感じました。
しかし,63分に負傷欠場のガットゥーゾに代わって入ったブロッキが同点のミドルを突き刺し,ジラを見限ってピッポを投入するとピッポだけは得点の香りぐらいは感じさせるようになります。ローマの方もペロッタに代えてアクィラーニを投入するとそれまでより前でボールを取れるようになり,両チームがヒートアップした後半38分にそれまで実況解説に不評だったマンシーニの絶妙の折り返しからトッティがこの日2点目となるヘッドを突き刺しジ・エンド。
ミランはここ数日シェヴァに対するラブコールが聞こえた来たのも分かるぐらいに前線の不調具合は酷いものがありますね。
これでは来期のチャンピオンズリーグの出場は難しいのでは…と言わざるを得ません。
お願いですからチャンピオンズリーグで優勝して特例を引き出すのだけは止めてくださいとだけ言っておきましょうか…。
# by wandering_devil | 2006-11-13 14:00 | 海外サッカー
久々に高校サッカー見てみました。
風邪がまだ治りません。医者にはそれだけ鼻の調子が悪いのは花粉症じゃないのかと言われショック受けてます。アレルギー検査はしていないから自分で勝手に違うはずと信じていますが…。

先週の土曜日に高校選手権宮城県大会の決勝をやっており,インターハイ出場の宮城工と昨年の選手権出場の利府高校の公立高校同士の対戦でした。
かなりの雨の中の試合だったためか中盤はかなり省略気味,DFは基本的に所謂クリアの繰り返しで,技術的に見るべきものはお互いに前線の選手のみという試合でしたね。
宮城工の方が全般的な技術レベルは高く,利府高は数人の前線の選手の技術が突出している感じで,セットプレイの質は利府高の方がよく練習しているなと感じました。
宮城工サッカー部出身者は社内では何人か知ってますが,ミクの知り合いの利府高OGが応援されていたので私は利府寄りで見てましたが,試合は1-1の膠着状態から後半ロスタイムにロングスローから利府高が勝ち越し,更に前に出てきた相手からカウンターで駄目押し点をもぎ取るという結構見応えのある試合でしたね。
利府高は昨年は1回戦で四中工に負けていましたが,今年も強豪相手ではなかなか難しそうなぐらいのレベルですが,7番と10番とCKを蹴ってた子(17番?)はそこそこの技術を持っていたので,うまく守れれば意外と躍進できるかもしれないので頑張ってもらいたいものですね。

ちなみに私が育った神奈川県は桐光学園が10年ぶり4度目の優勝。念願の神奈川県勢初優勝を目指して頑張ってもらいましょう。なお,我が母校は初戦に0-0PK戦で敗退しておりました…。
# by wandering_devil | 2006-11-13 11:52 | 国内サッカー


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プロフィール
HN:でび

横浜育ちの仙台市民。
現在はベガルタ命。
好きな選手は俊輔、寿人、
アイマール等々。

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『ベガルタとクラブW杯へ!』

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