カテゴリ:W杯
ジズーは最後のW杯で魔法を見せてくれた。
試合から消える時間も多かったけど, 周囲の選手にかける負担は非常に多かったけど, ジズーは数少ない本当の魔法使いだった。 しかし,ジズーは決勝戦の終わりを告げるホイッスルを聞かずに舞台を去った。 マテラッツィのせいにするのは簡単だけど許される行為ではない。 そのジズーがW杯のMVPだそうですね。 昨晩のテレ朝のW杯特番で「ああいうことをした選手がMVPを貰うんじゃ試合開始前のFIFAのフェアプレーフラッグには何の意味もないってことですね」とセルジオが言ってましたが,まさしくそのとおりだと思います。 ジズーがどれだけ凄い実績を持っていようが,どれだけの活躍をしようが,今大会最低の暴力行為を働いた選手をMVPに祭り上げてはFIFAの提唱するフェアプレーに価値を見出すことは難しいです。 ましてや,今まで決勝戦のハーフタイムが締切だったMVPの記者投票が今大会から決勝終了後に延長されています。ジズーが暴力行為で退場になった時点でジズーをMVPのノミネートから外すべきだったんでしょうね。FIFAが「フェアプレー>サッカーの技術」であるという建前を尊重するのならば…。 ちなみに私はジズーが嫌いではありません。あの素晴らしいテクニックも,大舞台に強い勝負強さも賞賛に値すると思うし,特にボールの勢いを完全に吸収してしまう超人的なトラップなんか凄い好きです。 でも,あれは駄目でしょ。例え人種差別発言や家族への中傷であったとしても試合中の挑発なんか無視しないと駄目なんですよ。 私が好きだったカントナは観客にカンフーキックをやらかして代表を実質追放されました。もの凄く残念だったし,カントナをW杯に出してあげたかったけど仕方ないことだと諦めたんですよね。 同じく私が好きだったエッフェンベルグは試合中に交代させられた時にブーイングする観客に中指を立てて強制帰国させられました。凄い残念だったんですよね。 でも,やってはいけないことをしたことには違いはないんです。言動に対する報復での暴力行為は観客に対する愚行と同レベルでラフタックルでの退場とは別次元の最低の行為です。 だから,ジズー自身も反省し世界中の期待を裏切ったことを詫びなければならないし,ドメネクはジズーを擁護するのではなく批難しなければならないんですよ。それがフェアプレーの精神だと私は思います。 話の本筋から外れますが,ジズーにしても中田英寿にしてもまだまだできるじゃないか,何で辞めるんだという声がありますよね。 確かにロベルト・バッジオは老いてなおファンタジーを魅せてくれたし,アラン・シアラーは怪我で予定外の最後となった試合でもゴールを決めました。 でも,ジズーもヒデも何年も前にピークを過ぎていますし,今出来る最高のプレーを見せていてもそれは本人達には納得いかないんでしょう。フロント,監督やサポーターは彼らに過去のビッグプレーを常に期待しますし,それが精神的に負担になっているのだと思います。 新庄の引退発言の時も物議を呼びましたが,新庄同様に「ジズー」であり「中田英寿」であると胸を張って言える間に引退したかったんでしょう。 私は彼らのそんな美学を支持したいと思います。彼らに続くクラッキを期待して。 【追記 7/11 15:00】 ブラジルでは読唇術者が「お前の姉は売春婦だと2回繰り返した」と解析したとの報道もありますが,ジダンの愚行を正当化する方向へ話を持っていきすぎですよ。 フランスのレキップ紙が2面割いてジダンの愚行を批難したそうですが,それが全くをもって正しい行為です。 ちなみに「テロリスト」発言疑惑についてはマテラッツィ本人が釈明していて,「僕が『テロリスト』とか,イスラム教徒について話したということになっているのか。だいたい自分は物は知らないので,何をテロリストというのかも知らないぐらいなんだ」ということらしい。 ・・・。 幾ら物知らないとは言っても「テロリスト」の定義が解らないって…(笑) ≪イタリアvsフランス≫
互いに堅守を誇るチームでありロースコアのゲームが戦前から予想されましたが,ロースコアだったこと以上に何ともモヤモヤ感の残る試合になりましたね。 そして,この試合はマテラッツィの自作自演による晴れ舞台となりました。 <序幕> 前半早々6分にマルーダがエリア内でマテラッツィに倒されたとの判定でフランスがPKを獲得しますが,スローで見る限り相当に厳しい判定でした。マテラッツィなら引っ掛けるだろうとの先入観が主審にあったのかもしれませんね。 何にしてもこれがマテラッツィ劇場の開幕でした。 そのPKをジダンがチップキック。クロスバーに当たりどうにかラインを割りましたが,外してたらどれだけ文句言われるか分からない状況でのチップキックの選択は良かったのか悪かったのか私には分かりません。クロスバーに当たった時はジダンも相当肝を冷やしたでしょうが。 <第2幕> 何となく先制されてしまったイタリアは猛攻を仕掛け,前半19分にピルロのCKからマテラッツィがビエラに競り勝ち同点ゴールです。 まるでチェコ戦を思わせるような素晴らしいヘディングの高さで,不運なPK献上を振り払うような見事な同点ゴールでした。 前半はそのまま一進一退の攻防が続き,トーニのヘディングがクロスバーに当たるなど面白い展開が続きました。 しかし,後半に入るとトッティが思うように機能しなくなり,イタリアの攻撃が麻痺します。後半16分にトッティ→デロッシ,ペロッタ→イアクィンタも打開策にはならずフランスの一方的な攻撃が続きます。後半41分にはカモラネージ→デルピエロの3トップに変更しますが,ピルロを抑えられては前線にボールが行くべくもなくイタリアは完全に沈黙してしまいます。 なお,フランスが勝てばMVPだと思っていたビエラは故障で後半14分に交代しジダンに風が吹いてきた感じがしてきました。 試合は延長に入って更にフランスペース。延長前半10分にはリベリー→トレゼゲというドメネクらしくもない采配で,シュートを打つのはフランスだけという状態に。 ただしフランスが凄いのではなく,フランスの選手はほとんど歩いているにも関わらずイタリアの攻撃が全く形にならないために一方的になっているだけでした。要するに見ている私にしてみると恐ろしくつまらない試合に…。 延長後半2分にアンリが足を攣りだしてビルトールと交代。結局クローゼに追いつくことはできませんでした。 <第3幕> そして一方的なフランスペースを掻き乱す事件が起こります。 マテラッツィにユニフォームを散々引っ張られた挙句に何か言われたらしいジダンが突然マテラッツィの胸元に大きなモーションの頭突き。ブッフォンの抗議で線審に確認した主審が当然のレッドカードでジダンが退場。 挑発されてたし抗議があったとは言え,あそこまで完全な暴力行為で報復しては退場が当然だし,3~4試合ぐらいの出場停止と罰金がついてくるでしょうね。引退しますが(笑) 誤審とも言われかねない判定でPKを献上しましたが,自ら同点ゴールを決めた上に天敵ジダンまで退場に追い込むとは恐るべきマテラッツィ劇場です。 ジダンは昨年の予選での復帰後から好不調の波が大きかったですが,決勝の延長後半5分まではどうにか持たせたんですがね。最後はジダンがいたことが幻だったかのような寂しい結末となりました。 フランスが1人減ったために,その後はイタリアもチャンスを幾つか掴みますが,フランスも少ない人数ながらもカウンターを効果的に繰り返し…というとスリリングな展開の様に聞こえますが,如何せんフランスもイタリアも選手がダレダレ。更にジダン退場後のスタジアムの雰囲気が悪くなったためか疲れなのか選手達のプレーも荒っぽくなり試合のつまらなさは過速度的に増加していました。 <終幕> そして試合は戦前の予想通りにPK戦へ。 1人目のピルロとビルトールが決め,イタリアの2人目はマテラッツィ。 ドキドキしながら見てましたがきっちり決めてフランス2人目のトレゼゲにプレッシャーがかかります。すると,マテラッツィ効果(嘘)でトレゼゲがクロスバーに当ててしまいフランスは痛恨の失敗。 その後は全員が決めますが,トレゼゲの失敗が響いてイタリア5人目のグロッソが決めてジ・エンド。 マテラッツィの攻守に渡る一人舞台でイタリアが4度目の優勝を果たしました。 優勝したイタリアには素直におめでとうと言いたいですが,どちらを応援していたわけでもないため,この試合自体はマテラッツィとジダンの挙動に注目する以外は何の面白みもない試合でした。 疲れなのか歳のせいなのか(どちらもなのか),まだ3位決定戦の方が選手が動いていた気がします。 私が見たW杯の決勝戦の中では1994年のアメリカ大会の酷暑の中でのブラジルvsイタリア戦に匹敵する最低レベルの試合でした。あの時は加茂さんが解説で「バレージ見てるだけで面白い」と言った試合でしたが,この試合は「マテラッツィ見てるだけで笑える」ぐらいでしょうか。 そりゃブッフォンは凄かったし,カンナバーロもガットゥーゾもリベリもマルーダも頑張ってましたが,あれだけダレダレの試合だと面白くはないんですよ。 何にしてもこれでW杯は本当に終了です。 まだ4試合ほど見てない試合ありますけど,それはゆっくりと見ようと思います。 毎晩頑張って見ていた皆さんお疲れ様でした。 《ポルトガルvsドイツ》
上川主審はユニフォームを間違えたようですね。 白のユニ着るつもりが黄色着てますよ。 …。まったく。 ドイツはクローゼだけ。 ポルトガルは穴だらけのドイツ守備陣をドリブルで切り崩し圧倒的に支配するも最後でコースを切られてシュートをDFに防がれており、後半はもう少し工夫が必要です。 しかし、NHKのアナにはポルトガルのシュートがDFに当たっているためにシュート数が増えないのを理解してないらしく、支配率が43%しかないけどシュート数が多いドイツが優勢に見えるらしいです。 後半に入ってもひたすらポルトガルペース。 しかし,工夫もないのも変わりません。 そんな中でポルトガルの不安のあったDFラインがシュバインシュタイガーのマークをルーズにしてしまい,後半最初のチャンスでシュバインシュタイガーのミドルでドイツが先制。 シュバインシュタイガーのFKをペティが見事に味方ゴールに突き刺して0-2。 ポルトガルが圧倒的な支配率の中でマズイ攻めを見せている間にシュバインシュタイガーがまたも素晴らしいミドルを決めて0-3。 後が無いポルトガルはフィーゴを投入し,そのフィーゴの美しいクロスから初登場ヌーノ・ゴメスがダイビングヘッドでようやく1点返しますがそれまで。 結局,この試合はシュバインシュタイガーとカーンの名誉挽回の場でしかなかったようです。 ポルトガルは本来レギュラーでないDFが3人いましたからね。リカルド・カルバーリョとミゲルの欠場,そして本戦前に怪我したジョルジュ・アンドラーデの離脱は大きかったようです。 ついでに上川主審がドイツを贔屓しているような失礼なことを前半に書きましたが,違いましたので訂正いたします。『W杯を裁く審判のレベルに達していない』だけでした。勘違いしてしまいまして申し訳ないです。 まぁ何にしてもフィーゴの最後の活躍が見れたし…ね,まぁいいか。 ちょっと書く時間が作れなかったので時間が経ってしまいましたが、先日のフランスvsポルトガル戦を改めて振り返ると、フランスの老獪さとポルトガルの若さが出た試合でしたね。
フランスはこれまで私が推していたビエラが(疲労のためと本人談)今までほど上がらなかったので、両SHを中心に形を作っていました。そしてアンリがこの試合はそれなりに良かったですね。ミゲルが幾ら縦の突破には強くても、アンリと正面から向き合ってはメイラと二人がかりでも止められていませんでした。 しかし、フランスもパスの供給源であるジダンがコスティーニャに抑えられていて、ジダンはダイレクトで簡単にはたくプレーに終始していたためにアンリに良いボールが入る機会があまり多くありませんでしたね。 そんな膠着した展開の中でのアンリがPKを貰いにいったプレーは巧い以外の何でもないし、PKの判定も妥当で間違いないでしょう。 それに対してポルトガルはクリスティアーノやポスティガのPKを要求するプレーは余りにも露骨過ぎて見ていて悲しかったし、笛が吹かれないことにストレスを溜める悪循環になっていました。 確かにポルトガルを応援していた私から見ればジャッジがフランス寄りだった感は否めないですが、あれぐらいであれば十分に有り得る範囲であったし、実際にフランス守備陣を完全に崩せた回数はほとんどありませんでしたので、敗因をそこに求めることは間違っているかと思います。 ただ同じ様にフランスもポルトガル守備陣をほとんど崩せていませんでしたから、個人的には非常に悔しい敗戦でした。 フランスは決勝でイタリアと対戦する訳ですが、イタリアの守備はポルトガルを上回る素晴らしいものですので、攻め手の選択肢があまり多くないフランスはビエラの攻撃面での出来が展開を左右する気がします。 但し、これはイタリアにも言えることで、ドイツやウクライナとは比較にならないほど充実し熟練したフランス守備陣を崩すことは難しく、それを打開するには両SBまで含めた厚みのある攻撃をある程度のリスクを覚悟して行わねばならないでしょう。 もし両国がリスクを恐れて戦うのならば、決勝は史上稀に見る凡戦になることは避けられないでしょう。 そうならないことを願ってますがね(笑) 対してポルトガルは3位決定戦でドイツと戦います。先日書いた通りカルバーリョを欠くポルトガルは相当な苦戦を覚悟しなければなりませんが、ポルトガルの守備に不安があるがために3位決定戦らしい打ち合いになるかもしれないですね。 これが最後の代表の試合になるフィーゴのためにもポルトガルには頑張って欲しいものです。
≪フランスvsポルトガル≫
私のW杯もこれで終了。 フランスのディフェンスが非常に良かったです。 特にテュラムのディフェンスが良過ぎました。 バイタルまで持ち込んでもシュートまで行かせてませんでしたから。 そして,アンリの倒れ方巧すぎ。 スローで見るとカルバーリョの足がかかったのを確認してから倒されに行ってますもんね。 スペイン戦と同じです。 フランスのディフェンス力とアンリの倒れ方の巧さの勝利。 こんなすっきりしない負け方じゃ気分悪いです。 どうせ負けるならブラジルの負け方の方がマシですよ。 そうじゃなければ0-5で完敗とかね。 そして3位決定戦はカルバーリョが出場停止なんでポルトガルの負けがほぼ確定。 ストレス溜まってるんで,落ち着いたらもう少しマシなこと書きます…。 《イタリアvsドイツ》
いよいよ準決勝ですが、ベルリンに行くのは開催国のドイツか堅守のイタリアか。 前半はこれまでより前目からプレスをかけるイタリアが圧倒的に支配する展開。 フリングスがいない影響なのかクリンスマンの奇策なのか、ピルロがフリーでボールを受けられるために両サイドのスペースに良いボールが供給され、両SBやカモラネージが盛んに1対1の場面を演出していました。両サイドではテクニックで優るイタリアの独壇場でCKやFKを何度も獲得していました。 また、トーニやペロッタが何度も裏へ飛び出していましたが、ドイツの最終ラインはやはり怪しいですね。いつ裏を取られてもおかしくないです。 一方のドイツはクローゼが絡まなければ全く形になっていません。ポドルスキーは何度も下がってボールを貰いますがクローゼが絡まなければチャンスになりそうな気配は今日もないです。 そう言えば、前半にイタリアの選手が倒れた時にガットゥーゾがボールを出してあげたのにドイツがボールを返さない場面がありました。そういう汚い根性は二度と見たくないんですが。味方のサポーターにまでブーイングされるようなことは止めて欲しいですね。 後半立ち上がりにクローゼがドリブルで独走しシュートチャンスを得ますがブッフォンがファインセーブ。 17分過ぎにカモラネージがつまづいてボールを失ったところからドイツが良い展開でポドルスキーがシュートまで行きますが、またもブッフォンがファインセーブ。 イタリアがトッティのパスをジラが落としてペロッタが狙いますが、レーマンがエルボースイシーダで間一髪クリア。 そしてこの試合もまた延長戦へ。 ジラが右サイドで頑張ってシュートもポストに嫌われます。 続いてCKからザンブロッタのミドルはクロスバー。 延長前半終了間際にオドンコールから入ったクロスはフリーのポドルスキーへ。そして外す。 延長後半に入ってイタリアがチャンスを掴みますがデルピエロは打てず。 カウンターからポドルスキーがフリーで打ちますが、またもブッフォンに防がれます。 CKからこぼれ球をピルロが絶妙のスルーパス。グロッソが丁寧に右隅に撃ち込んで残り2分でイタリア先制。 後がないドイツは前に押し出しますが、カンナバーロがカットし前線へ。ジラが絶妙のタイミングでデルピエロへ。豪快に撃ち抜いてドイツの息の根を止める2点目です。 そしてタイムアップ。 イタリアが開催国のドイツを下して決勝進出を決めました。 イタリアは徐々にテンションを上げてきてピークで決勝を迎えることになります。組み合わせに恵まれたこともありますが、強豪ならではの戦いぶりですね。 ポルトガルは嫌な相手と戦わなければならないようです。← 脳内妄想 準決勝に臨んで,
【ドイツvsイタリア】 W杯が始まってから調子を上げ続けている開催国ドイツと失点をアメリカ戦の1点のみに抑えている堅守イタリアの対決です。 ドイツはエースのクローゼが絶好調で目下5得点で得点王争い独走中。相方のポドルスキも決勝トーナメント1回戦で絶好調クローゼの恩恵をあやかり現在3得点。司令塔のバラックは日本戦で試合から完全に消えていたことを考えれば今の調子は完全に別人です。 シュバインシュタイガーがW杯前ほど良くはないですが,シュナイダーの調子が非常に良いですし,何よりボランチと最終ラインのバランスが日本戦やグループリーグ初戦とは見違えるほど良くなっています。 開催国であるがための圧倒的なサポーターの声援が今の勢いを支えているのでしょうが,このまま調子を上げ続けるようであればW杯前には予想もつかなかった優勝も有り得なくはないでしょう。 心配なのはアルゼンチン戦でキーマンであるバラックとクローゼが足を引き摺っていた影響です。また,フリングスがアルゼンチン戦後にクルスをぶん殴ったために出場停止になる可能性があり,その場合は守備面でのマイナスは避けられないでしょうね。 イタリアはイタリアらしい強い勝ち方で4強まで順当に勝ち上がってきました。 特に組織的な守備力は素晴らしく,守備面での連動性は全32チームの中で最高レベルだと言えるでしょう。ネスタの怪我は分かりませんが,次の試合はマテラッツィが出れますし,最終ラインのウィークポイントもそれなりには埋まるでしょう。 課題の攻撃面ですが,準々決勝でトーニが2得点を挙げたこと,トッティの調子が僅かながら上がっていること,ピルロがに良いコンディションを維持していること,ウクライナ戦の序盤では押上げを伴うカウンターが機能していたことを考えれば,上昇傾向にあるとは言えます。 しかし,それでもバラック&クローゼに比べると調子の良さで劣りますので,まずは如何に守るか,そしてカウンターに繋げられるかがイタリアの基本戦術になるんでしょうね。 そんなわけで私の予想は2-1でドイツの勝利。ブッフォンvsレーマンのPK対決も見てみたい気もしますが…。 【ポルトガルvsフランス】 自国開催のEURO2004準優勝の勢いそのままにエウゼビオ活躍時以来の快進撃を続けるポルトガルと優勝候補筆頭だったはずのブラジルを蹴落として調子を上げてきたフランスの対決です。 ポルトガルはフィーゴ,クリスティアーノ・ロナウド,デコ,パウレタの攻撃カルテットばかりが注目されがちですが,現体制のフェリペ政権下では非常に守備が堅いチームです。リカルド・カルバーニョ(チェルシー)は世界屈指のCBですし,右のミゲル(バレンシア)はEURO2004に引き続きロッベンを完封し,ミランも獲得を検討しているとのこと。準々決勝の立役者であるGKのリカルドはイングランドとのPK戦でW杯新記録となる3セーブ。そしてマニシェ&コスティーニャのボランチコンビもロシアでの寒い体験を乗り越え調子を取り戻しつつあります。 そんな「堅守」ポルトガルはフランスには勝たなければならない訳があります。 EURO2000の準決勝でフランスと対戦したポルトガルはエリア内でのフランスの露骨なハンドを審判にスルーされ敗れた経験があるのです。試合内容的にはポルトガル優勢だっただけ上に,その大会を制したのがフランスでしたので,応援していた私も非常に悔しい思いがありました。 折角CLを魅惑的なバルサが制したのですから,W杯も4強のうち最も魅力的なポルトガルが制すのは必然ではないでしょうか。 1-0で絶対ポルトガルが勝ちますよ(-_☆) ・・・。 展望じゃなく願望になってますね(笑) フランスのこれまでの戦いはジダンやアンリがどうこうなんてどうでもいいです。 二人とも確かに素晴らしい選手ですし,それなりに頑張ってますが,ビエラ&マケレレ&テュラムの方が遥かに素晴らしい活躍をしています。 今のフランスは彼ら3人の守備がありきです。そしてジダン以外の全選手の献身的な運動量の賜物です。 ですので,結果を左右するのはポルトガルのスピードに乗ったカウンターをフランスのベテラン3選手がどこまで止めれるか,そしてビエラがどこまで攻撃に参加することができるかだと思います。アンリはミゲルに苦しむでしょうし,ジダンはポルトガルの中盤の激しいチェックのためにビエラのサポートがなければ輝けないでしょうから。 《イタリアvsウクライナ》
今期限りでイタリアを去るシェフチェンコがイタリア相手にどれだけやるのか注目が集まった試合でした。 しかし、これまで消極的な試合をこれまで見せていたイタリアが立ち上がりから攻めこみます。 それもトーニ、トッティ、ピルロのいつもの縦のラインだけでなく、カモラネージやザンブロッタ等も連動した素晴らしい攻撃を見せ、ドリブルで切れこんだザンブロッタのミドルであっさり先制し、この日はどれだけやるのかとワクワクしましたね。 でも、そこで期待を裏切るのがイタリアの美学。 『1-0の勝利がもっとも美しい』の格言どおりにそこからは守備的な戦術にシフト。 攻撃は大半が縦のラインだけになり、序盤のボール支配率はどこへ行ったのか前半終了時には支配率で50%を大きく割っていました。 それでもこの日はカウンターから幾度か効果的な攻めを見せ、守備陣は相変わらずしっかり守って結果は3-0の圧勝。 私の好みはさておきイタリアらしい勝ち方でしっかりと準決勝進出を決めました。疲労も4チームの中では一番少なそうですし、有利なドローを最大限に活かす可能性もありそうです。 イタリア恐るべし。 《ブラジルvsフランス》 フランス大会のメンバーが多数残るチーム同士の対決でした。 マスコミの戦前の予想に反し、ブラジルのペースにはならないどころか、ビエラ&マケレレに中盤が抑え込まれ効果的な攻めすら見せることができません。 フランスは前のスペイン戦に比べるとリベリーを多用し、大事なところでジダンが働き、更にビエラが果敢に飛込む素晴らしい攻撃を見せます。 これにより後半になってもジダンのスタミナが切れることがなかったですし、アンリがラインコントロールに苦しめられることがなかったために活き活きとプレーできていました。 ブラジルは散発的な攻撃しかできないのだから勝敗の帰結は明らか。 ジダンのFKから何故か完全にフリーだったアンリに叩き込まれジ・エンド。 こんな結果になることは前の2試合を見れば予想できる結果だったのかもしれません。 私もブラジルがこんな調子では優勝することはないと会社の人達に公言してましたが、フランスがここまで完勝するとは…。 私の予想以上だったのはジダン。スペイン戦の様にスタミナ切れを起こすかと思ったら最後まで集中を切らさず良いプレーを見せてくれました。 でも、私の考えるフランスのここまでの戦いの最大の功労者はボランチの二人です。特にビエラは攻守両面で最高です。もしフランスが優勝したとしても彼がMVPに選ばれることはないのでしょうが、こういう選手をもっと評価して欲しいですね。 《ポルトガルvsイングランド》 イングランドも今大会最高のゲームが負けた試合とは災難でしたね。 ポルトガル好きの私から見れば、2年前のEURO同様に実力のあるチームが順当勝ちしただけで別に驚くことでもないんですが、世間的には違うようです。 むしろ私的にはPK戦での勝利が引き分け扱いのために、フェリペの連勝記録が止まったことが悔しいぐらいです…。 まぁイングランドファンへの挑発はこれぐらいにするとして、かなり良い試合でしたね。 ポルトガルはデコ不在を感じませんでしたし、イングランドはベッカムの離脱やルーニーの退場を全員がカバーしてましたので、どちらが勝ってもおかしくなかったと思います。 ただ、PK戦になればリカルドの方がロビンソンより上なのは分かっていたので、私はPK戦でも全く心配してなかったです。 実際、ポルトガルは2人が枠を外しましたが、リカルドは3人を完璧に止めましたからね。 アルゼンチンがアボンダンシエリの負傷交代で最後に泣いたのと同じでトーナメント戦はGKは本当に大事ですよね。 ポルトガルの次の相手はフランスです。EURO2000で不可解な判定で敗れた雪辱を果たさねばなりません。 マスコミは例によって例の如くポルトガルを4チームの中で一番格下扱いするんでしょうが、そうはいきません( ̄ー ̄) パウレタ得点王はほぼ諦めましたが、フィーゴにMVPをあげたいですから。
≪アルゼンチンvsドイツ≫
前半は非常に重苦しい試合になりました。 圧倒的にボールを支配しながら,最後のところでシュートまでアルゼンチンはいけません。恐らくドイツは先制点を与えないためにある程度まではボールを持たせる作戦だったのだと思います。 それに対してドイツもほとんど効果的な攻めは見せられず,FKからのポドルスキーのシュートとバラックが2列目から飛び込んだヘディングぐらい。それでもチャンスは少ないながらもアルゼンチンよりはシュートまでいってましたね。 試合が動いたのは後半。 CKからヘディングで飛び込んだのはアジャラ。遅れたクローゼに吹っ飛ばされながらもしっかりとボールを捕らえたファインゴールでアルゼンチンが先制します。 守備的だったドイツも先制されたしまった以上は前に出るしかなく,バラックを中心に攻め込みますが,ドイツが前に出てくれば当然アルゼンチンの前線にもスペースができるわけで,アルゼンチンも流れの中からでもシュートまで持ち込めるようになり,試合は俄然ヒートアップします。 しかし,試合の流れが速くなればなるほどリケルメの運動量は落ち,守備では全く機能しないためにドイツに流れが傾きます。 そんな中でゴール前の混戦でアボンダンシエリにクローゼが真空跳び膝蹴りをかまし,数分後にはアボンダンシエリを負傷退場に追い込みます。下手すると肋骨いってるかもしれません。 そんな無駄な交代枠に加え,ペケルマンが守備で全く機能しないリケルメの代わりに投入したのはカンビアッソ。ルイス・ゴンザレスがトップ下に入るも当然守備的な戦いを強いられることになり,さらに残っていた最後の交代枠もクレスポ→フリオ・クルスという守備を考えた交代で使ってしまいます。 交代が守備を考えたものであればあるほど,選手たちも気持ち的に守備に気持ちがいくもので,守備をするための交代が裏目に出て完全にドイツにペースを握られ,アルゼンチンはシュートすら打てなくなります。 そして,バラックからボロウスキがヘッドで流しクローゼが強烈ヘッドで同点になります。アボンダンシエリだったらもしかしたら止めていたかもしれないだけに,悪い言い方をすればクローゼの布石どおりになってしまいました。 こうなるとドイツの勝ちは時間の問題かなと思っていたら,今度はバラックが足を痛め動きが非常に悪くなり,結局延長戦でも決着がつかずPK戦へ。結果は知ってのとおり。 ペケルマン監督はアルゼンチンにみんなが期待するほど直情的な策を選択する人ではなく非常に現実的な選択をするのは分かってましたが,前線でタメを作って時間を稼げる人間がテベス一人ではやはり無理がありましたね。守備のみに専念する形になったあの交代は明らかに失敗。リケルメを下げるのであれば,メッシあるいはアイマール。つまり,前線でボールをキープしかつドリブルでドイツ最終ラインを混乱させれる選手だったと私は思います。 そして,この消極的な交代はアルゼンチン国民が望んだものではないことだけは間違いないでしょう。最も美しく楽しいサッカーをできるはずの国が選んだ消極的な采配は彼がこれまでにユース世代で築き上げた実績を潰しかねないほどの世論の反発を招くのではないかとちょっと心配しちゃいますね。 まぁ私はこの試合は采配で負けたとしか思いませんがね。優勝するに最も相応しい国が選択を誤っただけだと。 これで私が応援する国は日本,チェコ,スペイン,アルゼンチンと負けて残りはポルトガル一つになりました。そして優勝予想も外れてしまいました。 こうなったらパウレタ得点王しか望みはありません(絶対無理!)
≪ブラジルvsガーナ≫
戦前の予想に反して試合を支配したのはガーナでした。 圧倒的な運動量とショートパスを小気味良く繋ぐ素晴らしい技術。 ただし,欠けていたのは一番大事なシュートの正確性。 これが最後まで足を引っ張ることになります。 ロビーニョが怪我で出れないため,ロナウドとアドリアーノの並べたブラジルはグループリーグの1,2戦目同様に前線は重苦しい雰囲気で連動性の欠片もない個人技に頼るサッカーを展開しますが,この日も守備陣はもの凄く安定していました。ボランチとCBの4人を中心に低いライン設定ながらも大事なところはドリブル突破をさせない,パスを通させない,通しても楽には打たせないというしっかりした守備を見せていました。 このため,ガーナは無理なミドルを多用し,バイタルまでは良い形で持っていってもフィニッシュの精度を欠く攻撃になり,圧倒的なシュート本数に対して枠内シュートが極端に少ない結果になってしまいました。 まるでどこかの島国が東南アジアの国と戦っているかのような…。 ガーナとブラジルの一番の違いは前線の決定力。 カウンターからの少ないチャンスを確実に枠内にシュートし,決定機を確実に決めるということ。 そしてセイフティリードを保った終盤は圧倒的なキープ力でお得意のボール回しで時間稼ぎ。 こちらは昨日も書いたとおりイタリアとそっくり。守備の仕方が違うだけでやっていることは結果的に同じです。 つまらないことこの上ない大人のサッカーですが,強いのは確かです。 そうは言ってもイングランドよりは全然マシですけどね(笑) < 前のページ次のページ >
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by wandering_devil プロフィール
HN:でび 横浜育ちの仙台市民。 現在はベガルタ命。 好きな選手は俊輔、寿人、 アイマール等々。 夢は大きくいつの日か, 『ベガルタとクラブW杯へ!』 当ブログに関する注意事項 【My Link】
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