マテラッツィ劇場にて消え行く幻
≪イタリアvsフランス≫
互いに堅守を誇るチームでありロースコアのゲームが戦前から予想されましたが,ロースコアだったこと以上に何ともモヤモヤ感の残る試合になりましたね。
そして,この試合はマテラッツィの自作自演による晴れ舞台となりました。

<序幕>
前半早々6分にマルーダがエリア内でマテラッツィに倒されたとの判定でフランスがPKを獲得しますが,スローで見る限り相当に厳しい判定でした。マテラッツィなら引っ掛けるだろうとの先入観が主審にあったのかもしれませんね。
何にしてもこれがマテラッツィ劇場の開幕でした。

そのPKをジダンがチップキック。クロスバーに当たりどうにかラインを割りましたが,外してたらどれだけ文句言われるか分からない状況でのチップキックの選択は良かったのか悪かったのか私には分かりません。クロスバーに当たった時はジダンも相当肝を冷やしたでしょうが。

<第2幕>
何となく先制されてしまったイタリアは猛攻を仕掛け,前半19分にピルロのCKからマテラッツィがビエラに競り勝ち同点ゴールです。
まるでチェコ戦を思わせるような素晴らしいヘディングの高さで,不運なPK献上を振り払うような見事な同点ゴールでした。

前半はそのまま一進一退の攻防が続き,トーニのヘディングがクロスバーに当たるなど面白い展開が続きました。
しかし,後半に入るとトッティが思うように機能しなくなり,イタリアの攻撃が麻痺します。後半16分にトッティ→デロッシ,ペロッタ→イアクィンタも打開策にはならずフランスの一方的な攻撃が続きます。後半41分にはカモラネージ→デルピエロの3トップに変更しますが,ピルロを抑えられては前線にボールが行くべくもなくイタリアは完全に沈黙してしまいます。
なお,フランスが勝てばMVPだと思っていたビエラは故障で後半14分に交代しジダンに風が吹いてきた感じがしてきました。

試合は延長に入って更にフランスペース。延長前半10分にはリベリー→トレゼゲというドメネクらしくもない采配で,シュートを打つのはフランスだけという状態に。
ただしフランスが凄いのではなく,フランスの選手はほとんど歩いているにも関わらずイタリアの攻撃が全く形にならないために一方的になっているだけでした。要するに見ている私にしてみると恐ろしくつまらない試合に…。

延長後半2分にアンリが足を攣りだしてビルトールと交代。結局クローゼに追いつくことはできませんでした。

<第3幕>
そして一方的なフランスペースを掻き乱す事件が起こります。
マテラッツィにユニフォームを散々引っ張られた挙句に何か言われたらしいジダンが突然マテラッツィの胸元に大きなモーションの頭突き。ブッフォンの抗議で線審に確認した主審が当然のレッドカードでジダンが退場。
挑発されてたし抗議があったとは言え,あそこまで完全な暴力行為で報復しては退場が当然だし,3~4試合ぐらいの出場停止と罰金がついてくるでしょうね。引退しますが(笑)
誤審とも言われかねない判定でPKを献上しましたが,自ら同点ゴールを決めた上に天敵ジダンまで退場に追い込むとは恐るべきマテラッツィ劇場です。
ジダンは昨年の予選での復帰後から好不調の波が大きかったですが,決勝の延長後半5分まではどうにか持たせたんですがね。最後はジダンがいたことが幻だったかのような寂しい結末となりました。

フランスが1人減ったために,その後はイタリアもチャンスを幾つか掴みますが,フランスも少ない人数ながらもカウンターを効果的に繰り返し…というとスリリングな展開の様に聞こえますが,如何せんフランスもイタリアも選手がダレダレ。更にジダン退場後のスタジアムの雰囲気が悪くなったためか疲れなのか選手達のプレーも荒っぽくなり試合のつまらなさは過速度的に増加していました。

<終幕>
そして試合は戦前の予想通りにPK戦へ。
1人目のピルロとビルトールが決め,イタリアの2人目はマテラッツィ。
ドキドキしながら見てましたがきっちり決めてフランス2人目のトレゼゲにプレッシャーがかかります。すると,マテラッツィ効果(嘘)でトレゼゲがクロスバーに当ててしまいフランスは痛恨の失敗。
その後は全員が決めますが,トレゼゲの失敗が響いてイタリア5人目のグロッソが決めてジ・エンド。

マテラッツィの攻守に渡る一人舞台でイタリアが4度目の優勝を果たしました。

優勝したイタリアには素直におめでとうと言いたいですが,どちらを応援していたわけでもないため,この試合自体はマテラッツィとジダンの挙動に注目する以外は何の面白みもない試合でした。
疲れなのか歳のせいなのか(どちらもなのか),まだ3位決定戦の方が選手が動いていた気がします。
私が見たW杯の決勝戦の中では1994年のアメリカ大会の酷暑の中でのブラジルvsイタリア戦に匹敵する最低レベルの試合でした。あの時は加茂さんが解説で「バレージ見てるだけで面白い」と言った試合でしたが,この試合は「マテラッツィ見てるだけで笑える」ぐらいでしょうか。
そりゃブッフォンは凄かったし,カンナバーロもガットゥーゾもリベリもマルーダも頑張ってましたが,あれだけダレダレの試合だと面白くはないんですよ。

何にしてもこれでW杯は本当に終了です。
まだ4試合ほど見てない試合ありますけど,それはゆっくりと見ようと思います。
毎晩頑張って見ていた皆さんお疲れ様でした。
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by wandering_devil | 2006-07-10 14:53 | W杯
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